先輩(仮)



始めはお腹あたりにあった腕がだんだんと上に上がってくる

もう、そこまでいったら
胸なんですけどっ!!!!


「った、崇哉!起きてる!?」



私は崇哉の手の動きを止めながら
声をあげた



「…んん、ねてる…」


「それ、起きてるじゃん!」

「寝てるよ」

「そ、それ以上触らないで、ください…」

「…なんで?」

「え?…なんでって…」

そして私の止めていた手もあっけなく突破されてしまった

「ふふっ、優莉めっちゃ心臓早い」

「ちょっ…た、崇哉!触っちゃダメ…」


崇哉の手が私の胸を優しくつつむ


その度に私はなんとも言えない感覚にとらわれてゆく


「もう、ほんと…ダメ…」

「だって優莉が隣にいてじっと寝れるわけがないよ……ちゅっ」


「ひやぅっ!」

「ははっ、かわい」


ななななななっ!!!

今何したの!!!?

耳に耳に、みみに!!!

キスした!!!!



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