先輩(仮)
「はぁっ…はぁっ…はぁっ…」
いまのなに?
身体に電流が流れたような…
「優莉…イっちゃった?」
イく?今のがみんながよく言ういくということだったんだ…
でも私は、その一瞬の出来事の理解が出来なくて、初めての感覚がとても怖くて、涙が出てきた…
「ふぇっ……ひくっ、ひくっ…」
「え?ちょっと!優莉!?なんで?どうしたの?」
崇哉がかなり焦ってる
ずっとどうした?どうした?って
すごく心配してくれてる
「ひくっ…だって、怖かった…ずずっ」
その事を口にしてから自分の身体をよくみると小さく振るっていた
ガバッ
「………ご、ごめんっ!ほんとに!そうだよな、怖いよな!?急に…ごめん、自分勝手で…もう、もう何もしないから!」
私を力強く抱きしめながら
崇哉は何度も何度も謝っていた
その勢いにビックリして気づいたら涙はもう止まっていて崇哉の必死さに誠意をみた
「…うん、分かった、もう大丈夫です…でも、もう何もしないんじゃなかったんですか?」
だって今崇哉は私のことを抱き締めてる、それって矛盾してない?
ガバッ!!
「!!!!ごめんっ!!」
またも勢いよく離れ、そして両手を顔の横にに上げていた
「ふふっ、大丈夫ですよ、もうほんとに寝ましょう?」
「…うん、ごめん、寝ような…」