先輩(仮)
「ところで、先輩?いつまでこうしているんですか?」
そう、私はまだ先輩の腕の中
「うーん、あと5分…」
そういってより強く抱きしめてくる
可愛いなぁ、先輩なのに先輩じゃないみたい
「私は起きたいんですけど…」
っていってもそうはさしてくれないんだろうなぁ…
「じゃあ、起きる…」
「え?先輩も起きるんですか?予定より早く起きてるんでまだ寝ててもいいですよ?」
「優莉、呼び方戻ってる、それに敬語も」
「あ、すいません…じゃなくて、ごめん、つい…」
これでも頑張ってるんだよ?
普通に読んでると思うかもしれないけど、まだまだ呼ぶ度に緊張してるんだから…
「ま、早く慣れてね!」
「はーい…」
なんか崇哉だけが余裕でムカつく…!
「で、ほんとにもう起きるの?優莉眠くないわけ?」
「うん、全然!むしろいつもより寝れたからスッキリしてる!」
崇哉のおかげかな?寝つきもよかったし、途中で起きることもなくて安心して眠れた
「じゃ、私はリビング行ってるから…」
「ん…」
今度は、すんなり腕を緩めてくれてベッドから出ることができた
部屋を出てリビングにいくと、いつもと変わらぬ風景
それなのに、崇哉、えっちゃん、けんちゃんがいるってだけでこんなにも気持ちが違うんだぁ
毎日お泊まりしてくれないかなぁ…なんて思っちゃうよ…
そんなことできるわけないのにね…