先輩(仮)
みんな何時に起きるかな?
時計をみるとまだ7時前だった
朝早く起きないととは言ってた気がするけど、起こさなくていいかな?
てゆうか、出かけるなら時間決めようよって感じだよね!
……私が早く起き過ぎなだけか。
みんな起きるまで何しようかな~…
ブーブーブー…
私の携帯?
誰だろ?こんな朝早くに
ーーーーーーーーー
from東条誠
おはよー、優莉!
元気にしてた?
来週の日曜日空いてる?
空いてたらデートしよ!
ーーーーーーーーー
あのヤブ医者だ
いや、けしてヤブではないんだろうけど、なんかヤブっぽいからね
来週かぁ、残念ながらその日はコンクールなんだよね…
そのことを伝えると今度は電話がかかってきた
「わ、わわわ、電話!?」
メールだと思ったからびっくしたぁ
「も、もしもし?」
『優莉?てか、コンクールあるなら言えよー!!』
「…なんで?誠さんに言う必要ないじゃん」
だいたい友達でもなんでもないし?
『うわぁー、朝からキツいね優莉ちゃんは…俺は悲しいよ…』
「だって!…本当のことでしょ?」
『うぅ…まあそうかもしれないけどさぁ…でも一回合唱聞いてみたいからいいでしょ?それに誰が聞きに行ってもいいやつでしょ?』
「…………ほんとに来る気?」
『本気だよ!俺はウソつかないから!』
「…分かった、場所は◯◯会館で、私たちの出番はお昼過ぎたと思う、チケットは当日券で入れるから当日受付に行って?」
『やったー!ありがとー!優莉!』
うるさっ!!
思わず受話器を離す
「声でかいんだけど…」
『だって嬉しいんだもん!そりゃ声もでかくなるさ!』
はいはい、はいはい
ガチャ…
リビングのドアが開く音がした
やばっ、声大きかったかな?
「じゃ、当日気をつけてね、それに私のとこそんなに上手じゃないから期待はしないでね!それじゃあ!」
『えー、もう切っちゃうのー…もっと話したかったのに…』
「私はないから、切りますね」
『ははっ!相変わらずだね、分かった、じゃあまたね!』