先輩(仮)
ピッ
すぐに切ってドアの方を見ると、立っているのは崇哉だった
「お、おはよう…もう起きたんですか?」
「うん…てか、こんな朝早くから電話?非常識な人だね」
……?
なんか、言葉にトゲがあるんですけど
「なんかこないだの病院の先生からで、大した用事じゃなかったけど…」
「へぇー、最近の医者はアフターケアもちゃんとやるんだ、暇だねぇー」
「そ、そんな言い方しなくても…誠さんはちゃんと仕事してるよ?」
「あっそ…てゆうか、あいつのこと名前で呼んでるわけ?仲がよろしいことで…」
「こ、これは向こうがそう呼べって言うからであって、別に私は…。崇哉だって名前で呼んでって言ったじゃん!それと変わんないよ!」
「………。」
なんで私が言い訳してるみたいにならなきゃいけないのよ…
崇哉はソファーに座って携帯触って私を見ようとしない
なんでこうなるのよ…
ガチャ
「2人ともどうかしたの?なんか、大きい声したけど…」
えっちゃんと、けんちゃんがリビングに入ってきて、明らかに空気の悪い私たちに気づく
「なんでもねぇーよ、別に普通じゃん?」
崇哉はそう答えるけど、2人は納得のいかない顔をしてる
まあ、当たり前だよね…