先輩(仮)
「……2人ともおはよ、早かったね」
「う、うん、遊園地約束したしね…それより…「でさ!何時に家でる?」
あまりの空気の悪さに耐えきれずに、深く聞かれる前に話題を変えた
「……うーん、10時くらいには出ようと思ってるんだけど、どう?」
2人はそれ以上は聞いてこなくて、私の言葉に返してくれた
「まあ、それくらいが妥当だな、恵理子たち女は準備に時間かかるしね!」
「えっちゃんはそうかもしれないけど、私はそんな時間かかりませんよ?」
「えー、なんで?りっちゃんおめかししないの?」
「なんでする必要があるのよ…、それに化粧するのあんまりすぎじゃないし…」
「へぇー、そうなんだ、確かに加納って学校に化粧してきてないよな」
けんちゃんの言葉にうん、と頷く
相変わらず崇哉はだんまり決めこんでで、話聞いてるだけだけど…
「そんなことじゃダメだよー!今が花なんだよ!?めかしこんでたくさんはしゃごうよ!!!」
「…気が向いたらね」
「ダメ!絶対!!」
すぐさま、いつかあったポスターの文字みたいな言葉が返ってきた
「……わかった、ちょっとだけするから…それでいいでしょ?」
「ガッツリしなさい!」
ガッツリって…
「はいはい…それでみんな朝ごはん食べる?」
えっちゃんの言葉はさらっと流して、みんなに問いかける
「食べるー!」
「俺もいただく」
2人はすぐに返事くれたんだけど……崇哉は?
少しが間が空いてみんなの視線が崇哉に集中する
「俺も…」
ボソッとだけどこれにはちゃんと答えでくれた
「わかった、じゃあ、用意するからちょっと待っててね!」
『はーい』
まだちょっと空気悪いけど、もういいや…気にしてたらえっちゃんたちに悪いし
気を取り直してキッチンに向かうと、えっちゃんもついてきた
「どうしたの?」
「私も手伝う…」
あら、珍しい!←
「いーよ、簡単なものしか作らないし」
「いーの!」
「…ありがと」
えっちゃんにもこんなこともあるのね(笑)