先輩(仮)




トーストとスクランブルエッグとサラダの簡単な朝ごはん

それを準備しながらえっちゃんが小声で


「先輩となんかあったの?」


「…なんかあったって言うよりもあっちが一方的に怒ってるだけだもん!私は知らないよ」


「なにそれ、何に怒ってるのよ?」


「わかんないよ…私は電話してただけなんだもん、そしたら嫌味なこと言ってきてそっからあんな感じ」

そうだよ、私はなんも悪いことしてないよ

「ふーん…なんか、めんどそうだね…でも、早く仲直りしてね?じゃないと空気悪いよ?」

「うーん…私もそう思ってるんだけど、理由がわかんないからどうしていいかわかんなくて…」

私が話しかけた時にはもう、怒ってたし…

「じゃあさ、いい事教えてあげる!多分これしたら仲直りできると思うよ!」

「ほんと!?教えて!」

「えっとねぇ…………………………ってするとたぶん機嫌よくなると思うよ!」


「……それ本当にわたしがやるの!?」

「やるの!!!絶対仲直りできるから!」


「じゃあ…ご飯食べたらね…」


「うん!がんばって!!」



はぁ…私にできるのかなぁ…













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