先輩(仮)



「あっ!でも…」


俺の思い出したような声にテツや他のみんなも俺の方を見る


「なんだよ崇哉」


「…俺の中学後輩が入ってきてる」



「なになに、可愛いの?」


興味津々といった感じで身を乗り出して聞いてくる、やべ、言わない方が良かったか?



「う、うん…可愛い…って言うよりも綺麗系かな?」


「よっ!待ってましたー!!」



酔っ払ったおっさんかのように盛り上がるクラスメイト



俺は言ってしまったことを後悔した



そして対面式で誰か教えろと強要される始末


はぁ…



そう、入学式が終わると2限目に1年生と2、3年生の顔合わせが行われ、みんなはそこで優莉の存在を教えろというのだ










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