先輩(仮)



新たな気持ちで迎えた翌日



ようやく本番を迎えた文化祭にみんな気合が入りまくっている


コスプレをしてる人、派手なメイクをしてる人、制服を着てる人も今日はかなり着崩していて、それを怒る先生も今日ばかりは目を瞑っている


そんな冷静なことを考えてる俺もそのうちの1人かもしれない



「崇哉、おはよー!」


「はよ、テツ」


まあ、こいつよりは気合い入ってないな




今日のテツは制服なんか着ているのか着崩してるのか分からないくらいだし、髪もバッチリセットされている



「気合い入ってんな」


「当たり前だろー!!文化祭だぞ!」


それくらい俺も知ってるけど


「まあ、多めに見てよ!なっちゃんに少しでも普段と違うとこを見せたいの!」


ああ、なるほどね…


「頑張れよ!」


そう言って肩にポンと手を置くと「おうっ」と元気のいい返事が返ってきた





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