先輩(仮)


「じゃあ早速回ろうぜ!」


その声に連れられて校内を歩き出す


俺たちの受付番は明日だから今日は何も気にせず文化祭を楽しむことができる



俺たちはまず腹が減ったということで売店コーナーに向かった



たこ焼き、たません、焼きうどんフライドポテトなど祭りの定番とも言えるような売店が並んでいる


その中で健吾がたませんを売っていて俺はそれを買うことにした



「よっ!」


「おーっ!崇哉じゃん!買ってくれるの?」


頭にはタオルを巻き鉄板の前にいる健吾


「うん、一つよろしく、トッピング全部のせで!」



「おっけー!」



その後にまるで居酒屋とかお店みたいに「全のせワンでーす!」といって大きな声を出し、それに続いて周りの人が「あいよー!」と声を出していた



「すげーな!(笑)」


「やりすぎたよな?これも全部あいつのせいなんだよ」


「あーね、あいつなら言いそうだわ」


その視線の先には健吾のクラス担任

そして俺たちが所属していた合唱部の顧問だ



間違いなくこの売店にいる生徒より1番やる気を見せているめんどくさい担任だ



「はい、全部のせ一つねー!」


少し話している間にたませんは出来上がり健吾に頑張れと言ってテツと合流した



テツはたこ焼きを買っていてたません一口とたこ焼き一個を交換して食べた










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