先輩(仮)
「お次のお客様お入りくださーい!」
そう中から男の声がして、呼ばれて前の客が中に入っていく、次は俺たちだ
呼ぶ人も外には出てこず扉を開けるだけで中の様子は全くわからない
なんかすごい徹底してるなーって感じるし、それがすごく好奇心を掻き立てる
数分後には後ろの扉が開き知らない客が出て行く、そろそろ俺らも中入れるかな?
そして予想通り前の扉が開き中へと呼ばれる、今度は女の声だった
しかし、出迎えたのは執事の格好にも似たウエイターの男2人だった
いや、男なのか!?
「ようこそ、トレードトルネードへ!お客様は2名様ですね?」
「そうだよー!」
テンションの高くなっているテツが機嫌良く答える
いや、待てよ、そんなん答える前にこの違和感に気付こうよ!
ウエイターの声は明らかに女だ、だけど見た目は男っぽい
ぽいと言うのはとても中性的な顔立ちや雰囲気でどちらとも言えないということ
だけど俺はこの2人の顔を何と無く知っているような気がする…