先輩(仮)
それから各教室に戻り、残っていた片付けをして下校することになった
俺は少し重たい作品を持ち下駄箱へと向かう
「先輩っ!」
後ろから声が聞こえ振り向くと階段から降りてくる優莉だった
「おう!お疲れ!加納も今終わったのな」
「はい、タイミング一緒でしたね!」
「だな、これ持ってきたよ!帰ろっか?」
手に持っていた作品を見せる
「ありがとうございます!帰りましょう!」
そう言って靴を履き替え学校を出た
「それにしても後夜祭、ビックリしましたね!まさか選ばれるなんて思ってもみませんでした!」
「だよなー、俺も驚いた!しかも加納2冠じゃん!すげー(笑)」
「それ言わないでくださいよー!すごく照れます…。それに先輩だって準グランプリですからね!」
「まあそれもそうだな(笑)」
そんでもってこうしてまた優莉と一緒に下校できてるのも俺にとっては驚きであり嬉しくもあるんだよな
「あ!そうだ!先輩!カップル賞の副賞ってなんだったんですか?もう見ました?」
「いや、まだ見てないよ?」
カバン中にしまったまんまだな
「開けてみる?」
「はい、気になります」
と言っても今は荷物があって見れないのでバスに乗ってから見ることにした