先輩(仮)
「いらっしゃいませー、買い物袋はどうされますか?」
レジのおばちゃんが元気よく聞いてきたので私は家から持ってきていたエコバッグを見せた。
なぜかそれに先輩がビックリしてて「さっき家出る時そんなん持ってたっけ?」なんて言ってた。
レジ袋が有料化してからもう買い物の時の癖になってて、今じゃ買い物の時じゃなくてもカバンに入ってる、何か荷物が増えた時にも使えるしね!
「あらー、若いのにちゃんと持ってきてて偉いわねー、新婚さん?」
と言う爆弾発言に今度は私がびっくりした。おばさん、今なんて!?
「ちょっ!ちが「そうなんですよー、先月籍いれたばっかりなんです。」
え!?何言ってるの!?
私がすぐに否定しようとしたのにそれを遮って肯定する先輩、何考えてるの!?
先輩はなんかまだおばちゃんと話してるし!
先輩も私も老けて見られることが多いから私服だとお酒を買ったりしても何か言われたことはない、でもさすがに夫婦に見られるなんて…初めてだわ。
たぶん先輩と一緒の家から出てきた様な事を話してたからおばさんは勘違いしたんだろう。
しかもサラッと先輩が会計の済ませてるし…。
「先輩、お金…。」
「いいよ、俺ら3人で割るから、優莉は料理作ることと家を使わせてもらうってことで!」
「ありがとうございます……ってゆうか!さっきの!」
さすがにこれは言わずにはいられない!