先輩(仮)

takaya side 5




レジのおばちゃんと盛り上がって話した後くらいから優莉の機嫌が悪い、家までの道もいろいろ話しかけても素っ気ない返事ばっかりでこっちが聞いてることに対しても、「そうなんですかー。」っておかしいだろ…。



家に着いてからもそれは同じで優莉はさっさと料理に取りかかってしまった。


包丁の音とか料理の音がすごく大きく乱暴で、かなり怒ってるのがわかる、優莉って怒ったら絶対零度で怖いんだよなぁ…。


理由は言うまでもなく俺だよな?


あれは調子乗りすぎたと自分でも思う、事実じゃないって分かってても他人から見たら俺らはそんな風に見えんのかな?って思ったら嬉しくておばちゃんの話に乗ってしまった。


それに優莉のことをまた名前で呼べるようになって浮かれてた。






< 369 / 399 >

この作品をシェア

pagetop