先輩(仮)
「…あれ?どうしたんですか?」
当たり前のように優莉は不思議そうに尋ねてきた。
「なんか…、これ…。」
紙を渡すと優莉は苦笑い。
「…ナツらしいですね、一緒に寝ましょうか。」
「え?それでいいの?」
「はい、むしろ一緒に寝たいです。」
顔を赤らめながらもそう即答したから、俺までも照れてしまった。
「実はさっき先輩が出て行っちゃうとき、さみしいなぁって思ってたんです、だからナツにはほんと感謝です!」
「せっかく付き合ったんだもんな、一緒に寝よう。」
そういって2人でベッドに入り、俺はあの夏の日のことを懐かしく思った。