先輩(仮)
2人だけになった教室に先輩の声だけが響く。
♪♪~♪~~
全てを包み込むような甘い声
この歌声聞いたら
誰もが聞き入っちゃうよ//
あんな風に歌えたらすごく気持ちいいんだろうなぁ
どんな気持ちでうたってるんだろぉ…
イタリアの曲だから楽譜を見てもどんな内容の曲かはわかんなかった。
でも、先輩の歌い方にはすごく気持ちがこもってた。
パチパチ…
「すごいです!めっちゃきれいです!やっぱ先輩の声いいですね!!」
拍手をして感想を告げたら
「まぁ、これくらいはやんないとね。」
なんて、自慢気な顔して言った
「いやいや…これだけ歌えたらすごいですよ!」
「嬉しいこといってくれるじゃん!……直した方がいいとことかありそう?」
「う~ん…聞いたことなかったし楽譜も初めて見たんでよくわかんないけど…」
私は分かる範囲全部伝えた。