恋より強く
「圭嬢、どうした」
トイレから帰ってきて俄然やる気を出した私に2人は戸惑っていた
「3位以内に入る」
コォーと口から覇気をだしながら悶々と準備体操を繰り広げる私
「無理だろ!トップ10は陸上部だぜ?」
私の学校の陸上部は全国トップの強豪だ
去年のマラソン大会も10位以内全員が陸上部の偉業だった
「そんなのなぁ、」
にやりと笑って2人を見る
「気合いだよ」
本気に分からないと言った表情の2人を放っておきながらも真っ直ぐと見つめる
――いけるに決まってるだろ