恋より強く




バッグを背負った途端、彼はそういった



「...は?」


予想外の一言に眉を潜めた


相変わらず無表情


「ただ仲良くなりたかったのかな?」


「いや、そこ疑問系にされても分からないけど」


そっかと呟いた彼はすぐに下を向いた

男ならはっきりしろよと渇でも入れてやろうとしたら、盗み見えた顔に驚いた


目を開いて口が開いていた

まるで、いや、照れていた


「照れてるのかよ!」


思わず口に出していた


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