独白-The girl who loved the girl-
翌朝。





「おっはよーん☆」



私は必要以上にハイテンションに、私の通う中高一貫校――私立叡命学園の校門を潜った。
前を歩いていた瑛知に追い付いたのだ。



「おはよう義基[よしき]ちゃん」

瑛知には癒される。
周りの皆のように私を格下に見たようなことをしないし、何よりこの笑顔。
瑛知はトレードマークのみつあみを揺らし振り返った。
心持ち短めの紺のセーラー服のスカートがふわりと広がる。



「何だか嬉しそうだね」

「うん、ちょっとね」

私が嬉しそうな理由。
――千夏とお揃いのストラップ以外に理由なんて無い。



昨日の夜から、どんな顔するだろうか、とずっと考えていたんだ、当然だ。



「行こうか」

「そだね」



私と瑛知は一緒に中学館3階――教室に向かった。
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