誰も知らない物語
「ねえ、すずちゃん」
「なに?まるくくん」
あたしは花を紡ぐのをやめ、黒髪で綺麗な少年に近づく
「目を閉じて」
あたしは正直に目を閉じる
すると頭と手に何か感覚を覚えた。
「目を開けていいよ」
あたしはそっと目をあけると頭には花の冠、
指には花の指輪がはめられていた。
「わぁッ可愛い」
あたしは指輪を見つめた。
するとまるくはあたしの手を両手で挟み
「僕みすずちゃんのこと大好きッみすずちゃんは?」
「みすずもッまるくくん大好きッ」
「じゃあ…大きくなったら結婚しよッ」
「うんッ」
あたしも少年も笑顔で抱き合った