双子のあいつら
1.双子の幼なじみ
「いってきまーす。」

今日も同じ時間に家をでる。

玄関のドアを開けると、それと同時に隣の家のドアも開いた。

「いってきまーす!!」

出てきたのは金髪頭の元気な男の子。それに続いて黒髪の優等生眼鏡の男の子。

「おはよう、澪。」
「おっはよー!澪〜!!」

「おはよう、慎二・慎吾」


私は、ごく平凡な女子高生だと思う。


高木 澪、都内の私立高校に通う高校2年生。
3人兄弟の末っ子。兄が2人います。
家庭環境も別に悪くないし、友達にも特に変わった子もいない。
私自身も変わってないと思う。


でも、周りの皆からは一目おかれているみたいで…。

思い当たるトコは1つしかない。

隣の家に住む双子の幼なじみのせいである。


東條 慎二・東條 慎吾


二卵性の双子で、慎二はがり勉みたいな顔をしてて、慎吾は体育バカみたいな顔をしている。

東條家とは親戚で、慎二と慎吾は私の従兄弟。
昔からいつも一緒にいる。
学校も変わらないから、毎日一緒に通う。
もう兄弟みたぃな関係です。
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