双子のあいつら
二人が歩けば、周りの女の子達からハートが飛びまくる。
毎朝、このハートの中を歩くのは精神的に疲れる。
その上、この二人の低レベルな喧嘩に巻き込まれると更に疲れる。

高木 澪、17歳。
この歳にして、精神的に疲れております。

あぁ、神様。
私に平凡な生活を与えてください・・・。


学校に着くと、待ってましたとばかり生徒会の役員や体育会の各部の主将達が立ちふさがった。

「うざったいヤツラだなぁ・・・」

真二は一気に顔色を暗くさせた。
その反対に、真悟の方は相変わらず元気よく挨拶。

「みんな、おっはよ~♪」
「真悟さん!来週のサッカー部の試合の援護にはいってください!お願いします!」
「うーん、いいよ!」
「真悟さん!来週の柔道部の大会にも参加してください!お願いします!」
「おっけ~!」
「真悟さん!来週の水泳部の地区予選にも参加してください!お願いします!」
「はいよ~!って、俺は一人しかいないからそんな貸せないよ~。困ったなぁ~」

大柄な男達に囲まれて一人困惑する真悟。
その横では、かなーり不機嫌な生徒会長に声をかける人物が・・・。

「真二さん!!朝礼まで1時間ないんですよ!?ちゃんと原稿用意したんですか!?」
「してるわけないだろ。」
「そ、そんなあっさり言わないでください!どうするんですか~。今日の朝礼では藍蘭祭の説明もしないといけないし・・・。」
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