双子のあいつら
「ほら、さっそくお呼びがかかりましたよ、澪お姫様☆」

瑠嘉は勝ったという顔をして、澪を見送った。
澪は重い腰をあげて生徒会室に向かった。



―コンコン

「失礼しまーす。」

生徒会室という所には普段縁がない澪にとって、入るのは緊張する。

「よっ!」

生徒会室に入ってすぐに目に入ったのは慎吾の姿だった。
慎吾の他にも、文化部主将の加藤千景[カトウチカゲ]と久遠と努と真二の総勢たるメンバーがいた。
このメンバーに会うと圧倒されてしまう。

「あのー…呼び出された理由は何でしょうか?」
「澪さん、立ち話もなんなのでコチラに座ってください。」

努は長テーブルに澪を誘導しながら、紅茶を出してくれた。
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