fortune spiral

「っ!?」

そう冷たい声が聞こえたときには、バァンという音と共に炎が弾けて消えていた。

「負けるわけには、いかないのよ。」

そう言ったアリサの目には、最早余裕の色はなかった。
アリサは全身火傷を負いながらも、強く俺を睨みつけてくる。体に黒い霧を漂わせながら。
「負けられないーー京介様の為にも。」

京介?




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