南極2号
しばらく画面とにらめっこしながら…あたしはある感情が沸き起こってる事に気付いた。

「千早…殺す!」

まぁ殺意が芽生えた訳で…

「よりによってあたしの可愛い妹の千春に対するこの態度…完全にナメくさっとる。良治の言う通り目に殺人光線仕込んどけば良かった…」

中途半端なロボットを造った事への後悔

「千春…ごめんね…お姉ちゃんが余計な事したけん、アンタのささやかな夢壊しちゃったね…ホントごめんね…」

マジで悪い事したな…

あたしも人並みに反省してスーパードライの飲み方もちびりちびりに変わる。

科学者として…時に現実の厳しさを知り敗北感に苛まれる…それは避けて通れぬ茨の道。
< 59 / 112 >

この作品をシェア

pagetop