南極2号
「アンタもそのうちあたしを裏切るっちゃろうね…そうなりゃ信じられるのはコイツだけだよ…」

あたしが愛して愛しぬいたスーパードライ…

「あ〜あ…もうロボットやら止めてビール会社に就職しよっかな?」

口を開けばマイナス思考ばかり…

そんだけショックだったんだよ。

千春の力になりたい…ただそれだけで身体壊すまで頑張って造ったロボットが役立たずって現実突き付けられたのがね…

そんなあたしに…力一杯落ち込んだあたしに一言掛けるのは

「お前が行けるビール会社ってアサヒだけやろ?キリンには行けんやろ?」

彼氏という名の唯一の理解者は、そんな言葉しかかけてくれない。
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