Dangereuses tower
…突然、微かに耳に届いた機械音。

それは俺だけが気づいたものなのか、他のみんなも気づいていたのか。

とにかく異音に気づいたその瞬間!

「!?」

いきなり朝霧の歩いていたエスカレーターが、何の前触れもなく逆走で稼動し始める!

勿論突然の稼動なんて誰も予期していない。

不意の動きに、人間は反応しきれないものだ。

簡単に足を取られた朝霧は。

「きゃあっ!?」

エスカレーターの頂上付近から、階段部分を転げ落ちそうになる!

「あ、朝霧!」

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