Dangereuses tower
「い…いやぁあぁぁあぁあぁ!いやぁあぁあぁぁあぁあっ!」

朝霧が半狂乱になって喚く。

俺もまた、ガクリと跪く。

…知らず、涙がこぼれた。

俺は…馬鹿だ。

八戸の事を、このタワーのシステム異常の元凶だと思っていた俺は…馬鹿だ。

アイツは…誰よりも仲間の命を大切に思っていたんだ。

自らの命をなげうって、助けたいと思うほどに…。

なのに…俺は…俺は…。

「俺が…俺が八戸の代わりに死ぬべきだったのに…!」

そんな言葉が口から漏れる。

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