Dangereuses tower
直後。

「!!」

ハルカが俺の襟首を掴んで引き摺り起こした。

そして渾身の平手打ち!

「っっ…!」

目の覚めるような一発に、俺は目を丸くする。

「代わりに死ぬべきだった…?」

怒りの表情のハルカ。

しかしその瞳には、大粒の涙が浮かんでいる。

「聞こえのいい台詞吐いてんじゃないわよ馬鹿野郎!」

ハルカは激昂する!

「あんたこの状況でそんな言葉吐いていいと思ってんの!八戸さんは無駄死にになった事になっちゃうのよ!」

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