Dangereuses tower
ここからならば、階下を目指すよりも屋上に上がる方がずっと早い。

ハルカの提案通り、俺は屋上へと向かい始める。

階段を昇って60階。

そして屋上への階段を探し出して昇り始めるが…。

「あれ?」

屋上へと続く非常扉。

その扉がロックされ、開かなかった。

まさに今こそ非常事態だというのに、その非常扉が開かない。

「何よこれ!何で開かないのよ!」

ドアノブを捻ってガチャガチャしたり、扉を叩いたりするハルカ。

癇癪を起こしているが、そんな事で開くならば苦労はない。

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