Dangereuses tower
ハルカを置いていってしまわないように、時折彼女の様子を見ながら、50階まで降りてきた。
…何とか炎から距離をとり、背後に熱気を感じない距離にまで逃げる事ができた。
この調子ならば、火災に巻き込まれる心配はないだろう。
「急ぎましょ、恭一。早く外に出ないと」
「ああ」
ハルカに促され、更に下の階へと向かおうとした時だった。
「誰かー…誰か残っている人はいませんかぁ…?」
「!!」
俺とハルカは確かに聞いた。
50階…このフロアのどこかから、人の声が聞こえたのだ。
…何とか炎から距離をとり、背後に熱気を感じない距離にまで逃げる事ができた。
この調子ならば、火災に巻き込まれる心配はないだろう。
「急ぎましょ、恭一。早く外に出ないと」
「ああ」
ハルカに促され、更に下の階へと向かおうとした時だった。
「誰かー…誰か残っている人はいませんかぁ…?」
「!!」
俺とハルカは確かに聞いた。
50階…このフロアのどこかから、人の声が聞こえたのだ。