Dangereuses tower
アイツ、何で電話なんて…?

不思議に思いながら電話に出ると。

『恭一!よかった!助けて!』

電話の向こうのハルカの声は追い詰められていた。

その声で只事ではないと気づく。

「ハルカ?どうした!」

『このフロアの冷凍倉庫にいるんだけど…ちょっと興味本位で中に入った隙に、倉庫の扉が勝手に閉じちゃったの!中から扉が開けられなくて出られない!』

「な…」

あの馬鹿、何やってんだ!

システム異常の影響で、何が起こるかわからないってあれ程言ったのに!

きっと冷凍倉庫の扉も、システム異常で勝手に閉じてしまったんだろう。

「待ってろ!すぐ出してやる!」

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