Dangereuses tower
ガラス張りのエレベーターは、高速で俺達を上へと運んでいく。

あっという間に人や車が豆粒ほどの大きさになっていく光景。

それを見せ付けられながらの上昇。

高さが中途半端ではない事もあり、少々不安が募る。

それでもエレベーターに乗っていた時間は数分。

すぐに俺達は最上階の60階へと到達する。

また小気味いい音と共に扉が開き、エレベーター内の客達がそれぞれに目的の場所へと歩き始める。

俺はというと…。

「…っ…」

冷えたのか、エレベーターの高さに肝を冷やしたのか。

少し催してしまっていた。

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