Dangereuses tower
ともかく無事で何よりだ。

扉のロックが解除されなかった時はどうなる事かと思ったが…。

「迂闊に自動扉の中には入らない事だな。どういうタイミングでロックがかかるか予想がつかない。今回は運が良かったけど、もし閉じ込められたままだったら、凍死していたか、炎が追いついてきて焼け死んでたか…」

「わ…悪かったってば…しつこく言わないでよ」

ハルカが口を尖らせる。

ハルカを助け出せた以上、もうこのフロアには用はない。

時間を食ったせいで、炎も上の階から近づいてきている筈だ。

急いで下に下りる必要があった。

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