Dangereuses tower
「二人とも気をつけろよ!」
俺の言葉に軽く手を上げて、二人は25階フロアへと入っていった。
「…全く…」
横になったまま、ハルカが悪態をつく。
「大袈裟なのよ、皆…ちょっと体温が高いだけじゃない」
「馬鹿、そういうのを熱があるっていうんだ」
俺はハルカのそばに寄り添う。
…思えば、流水のプールで溺死しかけたり、冷凍倉庫に閉じ込められたり、俺達四人の中で一番過酷な目に遭っているのはハルカだ。
俺と同じく最上階付近から、自力で脱出もしている。
だがどんなに気が強くても、平気そうに振る舞っていても、彼女は女の子だ。
もう少し体調に気を配ってやるべきだった。
俺の言葉に軽く手を上げて、二人は25階フロアへと入っていった。
「…全く…」
横になったまま、ハルカが悪態をつく。
「大袈裟なのよ、皆…ちょっと体温が高いだけじゃない」
「馬鹿、そういうのを熱があるっていうんだ」
俺はハルカのそばに寄り添う。
…思えば、流水のプールで溺死しかけたり、冷凍倉庫に閉じ込められたり、俺達四人の中で一番過酷な目に遭っているのはハルカだ。
俺と同じく最上階付近から、自力で脱出もしている。
だがどんなに気が強くても、平気そうに振る舞っていても、彼女は女の子だ。
もう少し体調に気を配ってやるべきだった。