Dangereuses tower
「すまなかったな、ハルカ」
俺は彼女の額の汗を拭き取ってやる。
「脱出の事で頭がいっぱいで、お前の体調の事、ここに来るまで全然気づかなかった…何で言ってくれなかったんだ」
「…ふん」
ハルカは顔を背ける。
「こんな緊急事態の時に、『熱があるから休ませて』なんて言える訳ないじゃない…八戸さんはどうか分からないけど、朝霧さんだってきっと疲れてるのに、あれ以降休ませてほしいなんて弱音は吐かなくなったもの…私だけ情けないとこ見せる訳にはいかないわ」
こういう所は負けず嫌いで気の強いハルカらしい。
「それに」
彼女は、熱のせいなのか別の理由なのか、赤い顔をして俺を見る。
「恭一の方が疲れてるでしょ?」
俺は彼女の額の汗を拭き取ってやる。
「脱出の事で頭がいっぱいで、お前の体調の事、ここに来るまで全然気づかなかった…何で言ってくれなかったんだ」
「…ふん」
ハルカは顔を背ける。
「こんな緊急事態の時に、『熱があるから休ませて』なんて言える訳ないじゃない…八戸さんはどうか分からないけど、朝霧さんだってきっと疲れてるのに、あれ以降休ませてほしいなんて弱音は吐かなくなったもの…私だけ情けないとこ見せる訳にはいかないわ」
こういう所は負けず嫌いで気の強いハルカらしい。
「それに」
彼女は、熱のせいなのか別の理由なのか、赤い顔をして俺を見る。
「恭一の方が疲れてるでしょ?」