文恋
儚く散った、愛



「付き合うことになったから」



その一言があたしを突き落とした。

底の無い闇に。




「いやだ、いやだ…」

そう漏れる声は、涙で詰まって消えた。



あなたはあたしを捨てた。
裏切った。


高校卒業して、大学受かったら、
また付き合おうって約束したのに…

あたし、
信じてたのに。


受験は一度だけだから、
今年一年だけ勉強して
来年また…
恋愛すればいいって…

言ったのに…



嘘つき。






愛してたのに。





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