文恋
もしも、愛を知ったら
目が覚めたら朝…
何も知らない太陽は、
眩しい1日を今日連れてきた。
あたしには眩し過ぎて、
何も見えない…
布団からなかなか出る気にならなかった。
もう一度開けた瞼を閉じて、
布団を被った。
12月の朝は少し痛い。
少し気になって、
枕元の手鏡をとって顔を見てみた。
二重の瞼が一重になった、
醜いあたしの顔を見て、
さらにやる気が無くなった。
脱力感。
携帯を開いても、
メールも何も来てなかった。
「寂しっ…」
苦笑いするしか無い。
そういえば、
あたしあいつとしかメールしてなかったしね。
思い出したく無いのに、
何につけてもあたしの頭はあなたに繋がる。
恋の初期症状。
今はもう疎ましいだけ。
知らず知らず
また泣いていた。
冷たい空気の中
涙はほのかに温かった。