オレンジ色の携帯



一人無言の絶叫を続けていたらほんわかと笑みを浮かべてる彼女と目があった。


おぉっと、これは自滅ウェイまっしぐらか?


「そうだね。彼氏にも迷惑かも」


…そっか。


予想以上に彼女の彼氏というフレーズにショックを受けてる自分がいた。


相槌を返したいけどそんな気力はもう微塵も無くなった。


帰ったら芳成にグチろう…。


「でも私、彼氏いたことないからあんまりその気持ちわかんないな」


どーせ冷たいけど聞いてくれるだろうし。


そうしよ…って、え?










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