オレンジ色の携帯



登録された君の名前。


それだけが俺の鼓動を早めてしまう。


その心地いい音を聞きながら俺は君に電話をかける。


赤く染まった夕日に君の姿を重ねて。


赤く染まった君の笑顔を想い。


知らず知らず俺の脚は君を追いかけていた。









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