オレンジ色の携帯




「なぁ、一つだけ頼んでもいい?」

「うん、いいよ。なに?」

「あの、な。俺の前以外で、電話しないでほしいんだけど…」

「え?」

「やっ!無理ならいいけどな!?」

「別にいいよ?」

「…マジ?」

「でも、どうしてなの?」

「…。」

「…。」

「…かわいいから」

「え?」

「電話してる時の顔が可愛いから!!」

「…。」

「黙らないでっ。マジ恥ずかしい!」

「…うん」

「て、てゆーか!」

「は、はい?」

「文化祭の時の相手ってダレ?」

「文化祭の相手?」

「放課後の…」

「…。あっ!」

「あ?」

「お兄ちゃんです」

「…。」

「ど、どうしたの?」

「俺、超、だせぇわ。兄貴に嫉妬…」

「えっ?」

「…もー、カッコわる…」

「そ、そんな事ないよっ!」

「…?」

「格好いいよ?優しいし、紳士だし、私…ちゃんと好きだよ?」

「…………。」

「ええっと…だ、大、好き…だよ?」








「…お前は最高だ」

「え?………んッ…」










   【+α→完】







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