秘密の★オトナのお勉強③



知らない人の声。

しかも…男の人。


しっかりと身を構えながら、あたしはゆっくりと後ろを振り向いた。




「キミ新入生だろ?連れてってあげるけど、高梨学園に」



「へ…へへ…」




なんで…

なんであたしが高梨学園に入学するって知ってんの!?



今更気付いたけど、男の人は中型バイクに跨っており、サラサラの茶髪をなびかせている。


手には、先程脱いだばかりだと思われるヘルメットがあった。




「うっ…」



「乗らねぇの?おい?」




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