秘密の★オトナのお勉強②



たらたらと流れ出てくる冷や汗。

固まったままの表情。


あたしは、恥ずかしいほどの失態を悔やみながらも、その表情を崩すことが出来なかった。




「さ、だなが…。あたし…」



「たく、お前は色々考えすぎなんだよ。どうせ別れ話かと思ってたんだろ?」




…ギクッ!

予想外の貞永の言葉に、思わず身体が反応してしまう。



やっぱり貞永、鋭い。


あたしの考えている事、全部分かるんじゃないの?ってくらいに。




「あ…はは…」



「笑ってごまかそうとしても、無駄なんだけど…」




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