秘密の★オトナのお勉強②
明らかに呆れている貞永を横目で見ながら、あたしは自分の手元にある合鍵を見た。
キラキラと輝いている鍵は、まるで今のあたしの心の中みたいに、透き通っている気がする。
この鍵は、貞永とお揃い。
世界中で、あたしと貞永しか持っていない、大切なモノ。
その鍵が与えてくれるのは、
―――ふたりだけの、秘密の時間。
「…本当にありがとう、貞永」
「不安な気持ちになったり、悩みが生まれた時は、勝手にコレを使って俺ん家に来ていいから」
あたしはその言葉を聞きながら、強く確信した。
―――貞永とあたしは、何があっても離れる事はないと。
物理的には、この間のハリウッドみたいな事があるかもしれない。
だけど…
心の距離は、絶対に離れない。
何も確証はないけど、なんだかそう感じる事が出来た。
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