秘密の★オトナのお勉強②
そのまま流れに身を任せて、あたし達はベッドへと沈む。
久しぶりの人肌の感触に、あたしの体温も上がっていく。
「久しぶりの俺を、しっかりと受け止めろよ?」
「貞永…」
既に意識が朦朧としかけていたあたしは、無意識に何回もコクンと頷く。
そんなあたしを見た貞永は、優しく、そして愛おしそうな熱い視線を、何度も送ってきた。
…高校以来の貞永は、あの頃よりももっと激しくなっていて。
あたしはただ、溢れる想いを抑えるのに必死だった。
「あゆ、お前に逢えてよかった…」
「あたしもだよ、貞永…」
そう呟くと、キラリと光る雫が一滴、あたしの頬を濡らした。
―――やっぱり、貞永を好きになってよかった。
そう、あたしは何度も思った。
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