秘密の★オトナのお勉強②
01★__トラブルメーカー
「ん…」
いつも通りの朝。
あたしは耳元で鳴り響くケータイのアラームを止めようと、手を伸ばす。
だけど、手にケータイの感触を感じる事は無くて。
むしろ、何か固くて、温かいモノが、指先から伝わってきた。
…なんだ、コレ?
心の中で疑問に感じたあたしは、とりあえず目を開けてみる事にした。
「あゆ、えらい朝から積極的だな」
「は…?」
心の声が、思わず口に出てしまう。
…目の前には、ニヤニヤと妖しく笑う貞永。
そして、あたしの指先は…
「…って、ぎゃあーッ!!」
貞永の、胸板に。
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