秘密の★オトナのお勉強②



貞永の視線は、あたしの身体を捕らえている気がする。その視線を確認して、ひとつの疑惑が持ち上がった。


…ま、まさか。




「ひ…ひゃあーッ!!さ、貞永、アンタどこ見て―――」



「お前の胸に決まってんだろ?だって、そんなに押し付けられてもなぁ?」




朝っぱらから変態用語を使いまくりの貞永に、あたしは足蹴りをお見舞いする。


貞永の身体がよろけた隙に、あたしは掛け布団を全て奪い取って、顔だけじゃなく身体中に巻きつけた。



…叫ぶ程の、失態がひとつ。

それは…あたしが、全裸だったという事。



あろう事か、その事実を思いっきり忘れていたあたしは、同じく裸である貞永に抱きついて…

―――自分の胸を、力の限り擦り付けていたらしい。



こりゃ、エロ狼さんには嬉しすぎるプレゼントだよ。




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