秘密の★オトナのお勉強②
それは、唐突すぎる出来事だった。
ハッピードリームに到着したあたしは、若干寝ぼけている貞永を連れて、マネジメント部へと向かった。
ドクンドクン…と、今まで以上に心臓が煩くなっている。
でも、大丈夫。あたしの隣には、ちゃんと貞永が居てくれるから…。
そう自分に言い聞かせて、小西さんの元へ向かう為に、談話室の扉を開いた瞬間だった―――
「あ、もしかしてアンタが中森あゆサン?」
「は…?」
…今、はっきりと言いたい事がある。
コイツ誰!?そして、顔かなり近いってば!!
意を決して、談話室のドアを開けたあたしの目の前には、初対面の若い風貌の男性が立っていた。
―――超が付くほどの至近距離で。
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