秘密の★オトナのお勉強②
というか、こんな所で感情剥き出しにしてたら、小西さんや初対面野郎に、あたし達の関係がバレちゃうってば!
そうヒヤヒヤしながら、貞永のニセ笑顔の対処に困っていると、小西さんから助け舟が出された。
「二人とも、そんな所で突っ立ってないで、ソファーに座ってください」
「…小西さん」
…あんなに空気が読めなかった小西さんが、ちゃんと空気読んでるよ!?
ちょ、これ、どういう風の吹き回しですか?え、失礼すぎるって?
小西さんに対して初めて感動を覚えたあたしは、眼球からビームを発射しそうなくらいに目を開いている貞永を無理矢理連れて、ソファーに座った。
「貞永!気をしっかり!」
あたしは、貞永の肩を掴んで揺さぶる。
その行為を抵抗ナシに受け入れていた貞永は、あたしにしか聞こえない声で、そっと囁いてきた。
「後で、消毒するから」
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