秘密の★オトナのお勉強②



…しょ、消毒!?

そう宣言されて、あたしの顔は一気に赤く染まる。


貞永の言う消毒って…キスだの事だよね。うん、絶対そうだ。



不意打ちで囁かれたというのもあるけど、キスひとつで余裕を無くすあたしは、本当に二十四歳なんですか。


いいオトナが、情けない。



未だに思春期か、というツッコミを入れたくなりながらも、あたしは無理矢理意識を現実に戻した。



貞永はそんなパニックに陥っているあたしを、面白そうな目付きで眺めている。


…今すぐ、殺ってあげたい。




「中森さん?目がギラついてますよ?」



「大丈夫です。気のせいです」




小西さんに心配されながら、あたしは貞永への復讐を心に誓った。


たぶん、無理だろうけど。




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